
何気に生きている日常が
もし「死」の恐怖と戦わなくてはいけない日々に変わってしまったら・・・
そんな恐怖が描かれている漫画を今回はご紹介。
作者情報
著者:間瀬元朗
出版社:小学館
ebookjapanでの評価:3
こんな人におすすめ
・怖いもの見たさが強い人
・命の大切さを知りたい人
あらすじ
国民に生命の価値を再認識させることを目的として
制定された法律「国家繁栄維持法」。
この法律の名のもと、1000人に1人の確率で
国民に注入される特殊カプセルは
対象者が18~24歳の期間に破裂し、
その者の命を奪う。
そして、そんな「死」の24時間前に
対象者のもとへと届く死亡予告証こそが、
通帳”逝き紙”(イキガミ)と呼ばれる
1枚のカードである。
武蔵川区の”イキガミ”配達人・藤本賢吾が、
今回届ける対象者は・・・?
感想
こんな日本になったら住みたくないなぁと思いつつも、
怖いもの見たさで読んでみました。
読む時にイキガミを届ける側の視点、
イキガミが届いた側の視点、
イキガミという制度中心に見た視点と様々な視点から読めるのが
面白いと感じました。
最初の方はイキガミを届ける側の視点で
物語が進んでいきますが
3巻くらいからイキガミの制度がテーマとなり
面白さが増していきます。
自分がもしイキガミをもらったら・・・
24時間で何をするだろう、何をしたいだろうと考えるのはもちろん
届ける側だったら・・・もし自分の子供がイキガミをもらったら・・・など
いろいろ考えてしまいました。
いろんなケースがありますが、
個人的には元介護職員としては
「特別養護老人ホームで働く人にイキガミが届く回」が
すごくぐっと来て泣けてきました。
星新一さんがこれより以前に同じような作品を書かれていたと
読み終わった後に知り
こっちも是非読んでみました。
作品名は他作品の所で紹介していますので気になる方は
是非両方読んで欲しいなと思います。
(余談ですが、この漫画キャイ~ンの天野さんがラジオで絶賛していた作品らしいです・・・)
他作品
間瀬元朗
・キュウイチ
・HEADAS(ヘッズ)
・粘菌人間ヒトモジ
・デモクラティア
星新一
・生活維持省
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